退職代行を使いたくても、相談してから退職まで何が起こるのか分からないと、依頼するか迷う人もいるでしょう。
退職代行の流れは、相談・申し込み・情報共有・会社への退職連絡・退職届と貸与物の送付・退職書類の受領という順で進みます。
退職希望日の前日や当日でも依頼できるサービスはありますが、希望する日から出社せずに退職手続きを進められるかは、受付時間や雇用契約によって変わります。
執筆:LiNee編集部

退職代行サービスを継続的に調査しているLiNee編集部が作成しました。各社の公式サイト・料金・利用規約・特定商取引法に基づく表記を確認し、利用条件や対応範囲を比較したうえで、退職代行の利用経験者を対象に実施した独自アンケート結果もふまえて記事を作成しています。
退職代行の流れ|相談から退職完了までの7ステップ
退職代行は、相談・申し込み後に会社への連絡が行われ、退職届と貸与物の送付、退職書類の受領へ進みます。サービスによって申し込みとヒアリングの順番は前後しますが、基本的な流れは次の7ステップです。
| 流れ | 本人の対応 | 退職代行の対応 | 会社の対応 |
|---|---|---|---|
| 1.相談 | 雇用形態、契約期間、退職希望日などを伝える | 依頼を受けられるかを判断し、料金と対応範囲を案内する | 退職代行からの連絡前 |
| 2.申し込み・支払い | 契約内容と料金を確かめて支払う | 入金を受け付け、会社への連絡準備を始める | 退職代行からの連絡前 |
| 3.情報共有 | 会社の連絡先、退職希望日、有給休暇の希望などを伝える | 会社へ伝える内容と連絡先をそろえる | 退職代行からの連絡前 |
| 4.会社への連絡 | 退職代行から会社への連絡結果を待つ | 退職意思、退職希望日、今後の出社予定を会社へ伝える | 退職意思を受け取り、退職日や有給休暇の扱いを社内で調べる |
| 5.会社回答の受領 | 退職日、有給休暇、退職届、貸与物に関する回答を受け取る | 会社から受けた回答を本人へ伝える | 退職日、有給休暇、退職届、貸与物の扱いを回答する |
| 6.退職届・貸与物の送付 | 退職届と貸与物を会社指定の送付先へ発送する | 会社が指定した送付先と期限を本人へ伝える | 退職届と貸与物を受け取る |
| 7.退職完了の確認 | 退職日、貸与物の到着、退職書類の発送予定を確かめる | 書類の発送など、回答がない項目を会社へ問い合わせる | 必要な退職書類を作成して発送する |
実際に利用した人がどのように手続きを進めたか知りたい人は、退職代行を使った人の体験談も参考にしてください。
1.退職代行へ相談する
まずはLINE・電話・メールなどで退職代行へ相談します。
相談時には、次の内容を伝えます。
- 雇用形態と契約期間
- 退職希望日と最後に出社した日
- 有給休暇の残日数
- 会社との問題や未払い給与の有無
- 社宅・寮の利用状況
依頼を受けられるか、料金はいくらか、会社とのやり取りにどこまで対応できるかを確認します。
2.申し込み後に料金を支払う
対応してもらう内容に納得したら、正式に申し込みます。多くのサービスでは料金の支払いが確認された後に会社へ退職の連絡をします。
支払い前に確認したい項目は次のとおりです。
- 支払う料金の総額
- 追加料金が発生する条件
- 会社への連絡回数に制限があるか
- 申し込み後のキャンセル条件
- 返金を受けられる条件
- 入金確認後、いつから対応が始まるか
退職を急いでいる場合は、支払方法にも注意が必要です。銀行振込では、振込時間によって入金確認が翌営業日になることがあります。当日の会社連絡を希望するなら、受付時間と入金確認の期限まで確認しておく必要があります。
3.会社への退職連絡に必要な情報を伝える
申し込み後はヒアリングシートやLINEなどのメッセージで会社への退職連絡に必要な情報を伝えます。
- 会社名、所在地、連絡先、担当者
- 雇用形態と契約期間
- 退職希望日と有給休暇の希望
- 会社へ伝える退職理由と本人への連絡可否
- 貸与物と会社に残した私物
- 退職書類の送付先
分からない項目は推測で埋めず、未確認であることを退職代行へ伝えます。
4.退職代行が会社へ退職意思を伝える
指定した日時になると、退職代行が上司や人事担当者へ連絡し、退職意思・退職希望日・今後の出社予定・有給休暇の希望を伝えます。
また、退職届・貸与物・私物・退職書類の扱いを確認します。
5.退職代行から会社の回答を受け取る
会社は退職日や最終出社日の扱い、有給休暇・欠勤の扱いを退職代行へ回答します。退職届や貸与物、私物、退職書類の取り扱いについても、あわせて案内を受けます。
追加の質問には退職代行を通じて回答してもらいます。退職日や有給休暇について会社との交渉が必要な人は、交渉に対応する労働組合のおすすめ退職代行を比較してください。
未払い賃金の請求や損害賠償などの法律問題がある人は、弁護士対応のおすすめ退職代行を検討しましょう。
6.退職届と貸与物を会社へ送る
会社から案内された方法で本人が退職届を作成し、社員証、制服、鍵、社用端末などの貸与物とともに指定先へ送ります。送付内容を記録し、追跡できる方法で発送してください。
7.退職書類を受け取り、退職手続きの完了を確認する
退職日の後は会社から必要な書類が届いているかを確認します。
退職日は雇用契約が終了する日であり、退職書類が届く日とは異なります。
退職後に受け取る主な書類は次のとおりです。
| 退職後に受け取る書類 | 使う場面 |
|---|---|
| 離職票 | ハローワークで失業給付を申請するとき |
| 源泉徴収票 | 転職先で年末調整を受けるときや、自分で確定申告するとき |
| 雇用保険被保険者証 | 転職先で雇用保険の加入手続きをするとき |
| 退職証明書 | 退職日や在籍期間などを証明するとき |
| 健康保険の資格喪失に関する書類 | 退職後の健康保険を切り替えるとき |
退職書類は、会社の退職処理が終わった後に発送されることがあります。退職日、貸与物の受領、書類の発送予定まで確認できれば、退職代行を通じた手続きは一区切りです。
退職代行はいつまでに依頼する?退職日はいつになる?
退職代行への依頼は退職希望日の2週間以上前がひとつの目安です。ただし、依頼日から2週間後に必ず退職できるわけではありません。
退職希望日の2週間以上前に相談する
期間の定めがない雇用契約では、退職の申入れから2週間が経過すると契約が終了する(民法第627条)のが原則です。会社が承諾しなくても退職は成立しますが、就業規則に申出時期や手続きが定められていることもあるため、雇用契約書も確認しましょう。
ここで基準になるのは、退職代行へ相談した日ではなく、退職代行が会社へ退職の連絡をした日です。相談から支払い、情報入力までに時間がかかってしまうと、会社への退職連絡も後ろにずれるため退職が遅くなります。
退職希望日の2週間以上前に相談すれば、雇用形態・有給休暇・会社への退職連絡日・貸与物・社宅の退去期限などを確認する時間を確保できます。
LiNee編集部有給休暇は退職日以降は消化できないため、在籍中に消化できるよう日程をくむとよいでしょう。
前日・当日依頼に対応するサービスもある
退職代行業者によっては、退職希望日の前日や当日でも相談を受け付けています。ただし、相談したその日に会社へ退職連絡できるわけではありません。
当日対応を希望するときは、次の点を確認します。
- 当日の受付時間
- 料金の支払期限
- 入金確認にかかる時間
- ヒアリングの回答期限
- 会社へ連絡する予定時刻
- 担当者と連絡が取れない場合の対応
深夜や始業時刻の直前に申し込むと、情報確認が間に合わず、会社への連絡が翌営業日になることもあります。前日や当日の依頼では、対応可能かどうかだけでなく、実際にいつ会社へ連絡するのかまで確認してください。
依頼当日から出社しないことと即日退職は別
退職代行へ依頼した当日から出社しなくてもいい場合がありますが、その日に雇用契約まで終了するとは限りません。
業者から会社へ退職意思を伝えた後、退職日まで有給休暇を取得することもあります。有給休暇がなければ、退職日まで欠勤として扱われる可能性もあります。どちらの扱いになるかは、有給休暇の残日数や会社との話し合いによって決まります。
そのため、即日対応という表現を見たときは、次のどちらを指しているのかを確認します。
- 依頼した当日に会社へ連絡すること
- 依頼した当日を退職日にすること
依頼当日から出社しないことを希望する場合は、退職日までの有給休暇や欠勤の扱いも退職代行へ伝えておきます。
有期雇用では契約期間と退職理由を確認する
有期雇用では原則として契約期間の途中で一方的に退職することはできません。ただし、働き続けることが難しいやむを得ない事情がある場合は契約期間中でも解除できることがあります。
また、1年を超える有期労働契約では、一定の例外を除き、契約開始から1年が経過した後であれば、会社へ申し出ることで退職できる規定があります。
契約社員というだけでは判断できないため、次の内容を退職代行へ伝えます。
- 契約開始日
- 契約終了日
- 契約更新の有無
- これまでの更新回数
- 退職したい理由
- 会社と合意できそうか
契約期間の途中で退職を希望する場合は、会社へ連絡できるかだけでなく、契約上どのような扱いになるかまで確認が必要です。
参考:厚生労働省「確かめよう労働条件|退職、解雇、雇止めなど」
依頼から退職完了までの日数は一律ではない
退職代行へ依頼してから退職日を迎えるまでの日数は、一律ではありません。
| 退職までの時点 | 日付を左右する主な要因 |
|---|---|
| 退職代行が会社へ連絡する日 | 受付時間、料金の支払完了時刻、ヒアリングの完了時刻 |
| 最後に出社する日 | 会社への連絡日、有給休暇の残日数、本人が今後出社できるか |
| 雇用契約が終了する退職日 | 雇用契約の種類、会社へ退職意思を伝えた日、会社との合意内容 |
| 退職書類が届く日 | 会社が退職処理を終える日と、書類を発送する日 |
有給休暇が10日残っているからといって、依頼日の10日後がそのまま退職日になるわけではありません。有給休暇は退職日までの所定労働日に取得するため、休日の位置や会社へ退職意思が伝わる日も関係します。会社は、退職日直前に申請された有給休暇の取得時期を、退職日より後へ変更することはできません。
退職日を迎えても、離職票や源泉徴収票などは後から届くことがあります。依頼時には、会社への連絡日だけでなく、退職予定日と書類の発送予定も確認しておく必要があります。
退職代行を利用する当日の流れ
退職代行を利用する当日は、業者からの連絡結果を待ちながら手続きを進めます。業者から会社へ連絡する時刻と、本人から欠勤連絡を入れる必要があるかは、当日の朝までに確認してください。
| 時点 | 本人の対応 | 退職代行の対応 | 会社の対応 |
|---|---|---|---|
| 会社への退職連絡前 | 退職代行から連絡を受けられる状態で待機する | 会社の連絡先と依頼内容を最終確認する | 退職代行からの連絡前 |
| 退職代行が会社へ連絡中 | 退職代行から会社への連絡結果を待つ | 上司や人事へ退職意思、退職希望日、今後の出社予定を伝える | 退職意思を受け取り、退職日や有給休暇の扱いを社内で調べる |
| 会社からの回答後 | 退職日、有給休暇、退職届、貸与物に関する回答を受け取る | 会社から受けた回答を本人へ伝える | 退職日と退職届・貸与物の提出方法を回答する |
| 連絡当日 | 退職届を作成し、返却する貸与物をまとめる | 回答がない項目があれば会社へ再度連絡する | 退職日や退職書類の作成に必要な社内処理を進める |
| 翌日以降 | 退職届と貸与物を発送し、追跡情報を保管する | 貸与物の受領と退職書類の発送予定を会社へ問い合わせる | 貸与物を受け取り、必要な退職書類を作成して発送する |
退職代行が会社へ連絡する前
会社への連絡前は、退職代行からの連絡を待ちましょう。出社しない予定であっても、自己判断で会社へ連絡をしないで、退職代行と決めた対応に従ってください。
当日の朝までに確認しておきたい内容は、次のとおりです。
- 退職代行が会社へ連絡する予定時刻
- 本人から欠勤連絡を入れる必要があるか
- 会社から直接連絡が来た場合の対応
- 退職代行からの連絡を受ける方法
- 追加の質問に回答できる時間帯
始業前に業者へ伝えた会社の電話番号と担当者名に間違いがないか確認しましょう。社用パソコンや制服などの貸与物は、返却先と方法の案内を受けるまで発送しないでください。
退職代行が会社へ連絡する
指定した時刻になると、退職代行が直属の上司や人事担当者、会社の代表窓口などへ連絡します。
会社へ伝えられる主な内容は、次のとおりです。
- 本人に退職の意思があること
- 希望する退職日
- 今後出社する予定があるか
- 本人への直接連絡を控えてほしい旨
- 有給休暇の取得希望
- 退職届の提出方法を確認したい旨
- 貸与物の返却方法を確認したい旨
- 退職書類の送付先
会社の担当者が不在の場合は、別の担当者への取次ぎや折り返し待ちになることがあります。時間を置いて再度連絡する、別の連絡先へかけ直すなど、退職代行は契約の範囲内で連絡を試み続けます。
本人は退職代行からの連絡を待ちます。会社から直接電話やメッセージが来た場合は、すぐに返答せず、退職代行へ届いた内容を共有してください。
会社からの回答を受け取る
会社と連絡が取れた後は、退職代行から回答内容が報告されます。
確認する項目は、主に次のとおりです。
| 会社からの回答項目 | 回答で分かること |
|---|---|
| 退職日 | 雇用契約が終了する日 |
| 最後に出社した日 | 会社が最終出社日として扱う日 |
| 退職日までの勤怠 | 有給休暇として扱う日と、欠勤として扱う日 |
| 退職届 | 使用する書式、送付先、提出期限 |
| 貸与物 | 返却する物、送付先、返却期限 |
| 会社に残した私物 | 返送してもらう物、発送方法、送付先 |
| 退職書類 | 送付される書類、送付先、発送予定 |
会社側で確認が必要な項目は、その日のうちに回答が出ないこともあります。退職日や有給休暇について追加確認が続く場合は、退職代行から結果の連絡が来るまで待ちます。
本人にしか分からない内容を会社から質問されたときは退職代行を通じて回答します。業務データの保存場所や貸与物の所在など、分かる範囲で具体的に伝えてください。
退職届と貸与物を準備する
会社から案内を受けたら、指定された書式や方法があればそれに従って退職届を作成し、社員証、制服、鍵、社用端末など、事前に確認した貸与物をまとめます。
発送前に送付物の一覧と写真を残し、宛先と担当部署を確認します。社用端末は、会社の指示がない限り初期化やデータ削除をせずに返却してください。
翌日以降に退職届・貸与物を発送し退職書類を確認する
退職届と貸与物は、会社から指定された期限と方法に沿って発送します。普通郵便だけでは到着を確認できないため、追跡番号が残る方法が向いています。
発送後は、次の情報を保管します。
- 発送日
- 送付先
- 送付した物の一覧
- 追跡番号
- 配達完了の記録
会社に残した私物の返送予定も確認します。退職日後は離職票や源泉徴収票などの発送を待ち、案内された時期を過ぎても届かない場合は、退職代行または会社へ状況を確認してください。
貸与物の受領と退職書類の発送予定まで分かれば、退職手続きは完了です。
退職代行を利用する前の準備
相談前にすべての退職手続きを済ませる必要はありません。会社への連絡に使う情報と返却物を分かる範囲で確認し、不明な項目は推測せず、未確認であることを伝えます。
| 準備項目 | 退職代行へ伝える・用意する内容 |
|---|---|
| 雇用契約 | 雇用形態、入社日、契約開始日・終了日 |
| 退職の希望 | 退職希望日、有給休暇の取得希望、本人への直接連絡を控えてほしいか |
| 会社情報 | 会社名、勤務先の電話番号、所属部署、上司・人事担当者 |
| 貸与物 | 返却する社員証、制服、鍵、社用端末など |
| 私物 | 会社に残した私物の内容と保管場所 |
| 発送用品 | 退職届用の封筒、貸与物の梱包材、追跡できる配送方法 |
| 会社との個別事情 | 社宅・寮の利用、未払い給与、ハラスメント、貸与物の紛失など |
雇用契約と希望条件を確認する
最初に確認したいのは、自分の雇用契約と退職代行を通じて会社へ伝えたい内容です。
次の項目を分かる範囲でまとめます。
- 正社員、契約社員、パートなどの雇用形態
- 雇用期間の定めがあるか
- 契約開始日と契約終了日
- 退職希望日
- 最後に出社した日
- 今後出社する予定があるか
- 有給休暇の残日数
- 有給休暇を取得したいか
- 会社から本人への連絡を控えてほしいか
- 会社へ伝えてよい退職理由
未払い給与、残業代、ハラスメント、貸与物の紛失などがある場合は、事実関係と希望する対応を申し込み前に伝えます。依頼先によって扱える範囲が異なるため、契約前に対応可否を確認してください。
雇用契約書が手元にあれば、契約期間や勤務先の正式名称を確認できます。見つからない場合は、給与明細、労働条件通知書、会社から届いたメールなども手がかりになります。
有給休暇の残日数が分からなくても、相談は可能です。「残日数は未確認だが、取得を希望している」と伝えれば足ります。
退職日をまだ決められない場合は、無理に日付を設定する必要はありません。いつから出社できないのか、いつまでに辞めたいのかを伝え、退職代行と相談しながら決めます。
会社の連絡先を確認する
退職代行が会社へ連絡できるように、勤務先の連絡先を用意します。
- 会社の正式名称
- 勤務先の所在地
- 会社の代表電話番号
- 勤務している支店や店舗の電話番号
- 所属部署
- 直属の上司の氏名
- 人事担当者の氏名
- 上司や担当者が出勤する時間帯
上司の携帯電話番号が分からなくても、会社の代表番号や勤務先の番号があれば問題ありません。本社と勤務先が異なる場合は両方を伝え、給与明細や会社から届いた連絡で電話番号と担当者名を確認してください。
返却する貸与物と会社に残した私物を確認する
会社から借りている物と、会社に残している自分の物を分けて整理しリスト化しておきましょう。
- 社員証
- 入館証
- 制服
- 社章
- 名刺
- 会社の鍵
- 社用パソコン
- 社用スマートフォン
- 充電器や周辺機器
- 書類や記録媒体
- 健康保険の資格確認書など、会社から返却を求められた物
返却物は、依頼前に会社へ送る必要はありません。退職代行が返却先や送付方法を確認した後に発送します。
会社に私物を残している場合は、次の内容も伝えます。
- 私物の内容
- 置いてある場所
- 量や大きさ
- 廃棄してよい物
- 返送してほしい物
机やロッカーの場所まで伝えられると、会社側でも確認しやすくなります。私物を自分で取りに行きたくない場合は、その希望も先に伝えておきます。
退職届や発送に必要なものを用意する
退職届や貸与物の発送に使う物を用意しておくと、会社から案内を受けた後に対応しやすくなります。
- 退職届を書く用紙
- 封筒
- 筆記用具
- 貸与物を入れる箱や袋
- 緩衝材
- 送付物を確認するためのメモ
- 追跡できる配送方法
退職届は、会社から指定された書式が届く場合もあります。退職日が確定してから作成すると、日付の書き直しを避けられます。
社宅・寮の利用状況と退去条件を伝える
社宅や寮を利用している場合は、退職の連絡とあわせて退去に関する確認が必要です。
退職代行へ次の内容を伝えます。
- 社宅または寮を利用していること
- 現在の住所
- 入居時に受け取った案内
- 退去期限が決められているか
- 鍵の本数
- 引越し予定日
- 家賃や費用が給与から引かれているか
退職日と退去日が同じになるとは限りません。いつまで入居できるか、鍵をどこへ返すか、退去確認が必要かを会社へ確認してもらいます。
退職代行の流れに関するよくある質問
ここでは、退職代行利用中によくある質問をまとめました。
依頼した日は自分で会社へ連絡する必要がある?
自分で連絡するかは退職代行の指示に従います。
業者から会社への連絡時刻と本人から欠勤連絡を入れる必要があるかを事前に確認してください。
会社から本人へ電話が来たらどうすればよい?
すぐに返答せず、着信日時や相手の名前、メッセージの内容を退職代行へ共有します。
本人が回答すべき内容か、退職代行を通じて対応できるかを確認してください。
退職届は退職代行が作成してくれる?
退職届は本人が作成して署名するのが基本です。
ひな型や書き方の案内を受けられる場合もあるため、退職日、会社指定の書式、提出先を確認してから作成します。
会社が退職代行からの連絡に応じない場合は?
依頼先が契約の範囲内で会社へ再度連絡します。書面による退職意思の通知が必要なときは、誰が通知するのかを依頼先へ確認してください。
再連絡や書面通知を誰が行うかは、依頼先の運営主体と契約内容によって異なります。
会社との交渉や未払い賃金、損害賠償などの問題がある場合は、必要に応じて弁護士へ相談してください。
退職書類が届かない場合はどうすればよい?
不足している書類名を伝え、退職代行または会社へ発送状況を確認します。
離職票が届かないときは、離職票未着時の厚生労働省の案内に沿って、住居地を管轄するハローワークへ相談できます。源泉徴収票が交付されないときは、国税庁の「源泉徴収票不交付の届出手続」を確認してください。
有給休暇が残っていなくても退職代行を利用できる?
有給休暇がなくても退職代行は利用できます。
ただし、退職日まで出社しない期間は欠勤などの扱いになることがあるため、最終出社日、退職希望日、退職日までの扱いを確認してください。
まとめ:退職代行の流れと必要な準備
退職代行は、相談、申し込み、情報共有、会社への連絡、退職届と貸与物の送付、退職書類の受領という順で進みます。本人が会社へ出向かなくても、退職届の作成や貸与物の返却など、自分で対応する手続きはあります。
依頼前には、次の内容を確認しておきましょう。
- 雇用形態と契約期間
- 希望する退職日
- 有給休暇の残日数
- 会社と担当者の連絡先
- 返却する貸与物
- 会社に残している私物
- 社宅や寮の退去条件
退職代行へ依頼した日、最後に出社した日、退職日は、それぞれ別の日になることがあります。依頼当日から出社しないときは、退職日までの期間が有給休暇になるのか、欠勤になるのかを会社からの回答で把握しておきましょう。
依頼先は料金だけで決めず、運営主体や追加費用、当日対応の条件を比べてください。会社とのやり取りにどこまで対応できるかも判断材料になります。雇用形態や会社との問題を相談時に伝え、その依頼先で扱える内容かを聞いてから申し込みましょう。









